iTunesを長年使っていますと、動作が遅くなって困ることがあります。
パソコンでiTunesが遅くなった場合、iPhoneでiTunesの動作が遅くなった場合それぞれのケースで、
動作を軽くする方法はどんなものがあるのか、WindowsとMacの場合についてそれぞれご紹介いたします。
【windows/mac】iTunesの動作が重い時に試してほしい動きを軽くする対策まとめ
パソコンでは、iTunesに関係しているソフトウェアの削除、停止をすることでiTunesの動作が速くなります。それ以外に、音楽データの管理をして、パソコンのハードディスクを軽くすることで動作が速くなります。
1.iTunesの使わない機能を停止させる
iTunesには音楽を聴く以外の機能がたくさんあります。あまり利用しない機能は、削除することでiTunesの動作が軽くなります。
Genius(ジーニアス)という、おすすめの曲を紹介してくれる機能は、特にiTunesの動作を重くします。必要のない方は機能をオフにしましょう。
iTunes Matchを利用している場合は、Geniusが必須になります。Apple Musicを申し込んで《iCloud ミュージックライブラリ》を利用している場合も同様です。
iTunes Storeで購入した曲やCDデータを、インターネット上に保存するための有料サービスです。お使いのパソコンの容量を圧迫することなく、データを保存できます。
定額で音楽が聞き放題の、月額課金サービスです。Appleが提供している音楽ストリーミングサービスApple Music。個人プランで980円/月。ファミリープラン1480円/月となっています。
音楽ファイルやプレイリストをインターネット上に保存し、iPadや別のiPhoneからも音楽を聞くことが出来る機能です。使用するにはApple Musicに加入する必要があります。
両者ともインターネット上に音楽ファイルを保存しています。その場合、Geniusが必要になります。
両者とも使用していない場合は、Geniusをオフにしましょう。
iTunesのGenius機能をオフにする方法
《iTunes》を起動します。左上の《ファイル》から《ライブラリ》を選択、《Geniusをオフ》をクリックします。
以上でGenius機能がオフになります。Genius機能を戻したい場合も、同じ場所から指定できます。
Genius機能のほかにも、potcast(ポットキャスト)はiTunesの動作を遅くします。
インターネット上で更新されるサウンドデータ(ラジオ番組、音楽、ニュースなど)を簡単にダウンロードできます。iPodのようなデジタル携帯プレイヤーに、データを素早く取り込むことができる仕組みのことです。
ご使用になられている方は、聞かなくなったpotcastを削除して整理しましょう。
iTunesにはたくさんの機能がありますが、必要のない機能はどんどん削除していきましょう。iTunesの動作が軽くなります。
2.ミュージックデータの整理をする
保存しているミュージックデータの量が多くなりますと、iTunesだけでなくパソコン全体の動作が重くなります。
あまり聞かなくなった音楽ファイルは、パソコンのCドライブ以外に保存するようにしましょう。保存ファイル全般をDドライブにすることで、パソコンの動作が速くなります。
パソコンにCドライブしかない場合は、外付けのハードディスクや、インターネット上のストレージ(保存場所)に保管するようにしましょう。
パソコン内部に分散した音楽ファイルは、一つのフォルダに集めて保存することで管理がしやすくなります。
iTunesで《ファイルを統合》を行うと、一つのファイルにiTunesで再生したすべての音楽が収納されます。
一度iTunesで再生した音楽(パソコン内のどこかにある音楽ファイル)をiTunes専用のフォルダに《コピー》する機能です。
《ファイルを統合》することで、すべての音楽ファイルがiTunes専用フォルダ(\ユーザー\[ユーザ名]\ミュージック\iTunes\iTunes Media)にコピーされます。
《ファイルを統合》をした後は、パソコン内に散らばった音楽ファイルを削除しても、iTunes Mediaフォルダに保存されていますので安心です。
iTunes《ファイルを統合》の方法
iTunesの左上にある《ファイル》から《ライブラリ》を選択し、《ライブラリを整理》をクリックします。
クリックしますと確認画面がPOPしますので、《ファイルを統合》にチェックを入れて《OK》をクリックします。
iTunes Mediaフォルダ内に無い音楽データのコピーが始まります。
iTunes Mediaフォルダを、丸ごと外部ハードディスクなどにコピーすれば、パソコン内の音楽データを好きに削除できます。あまり聞かない音楽データは削除しましょう。
パソコン内にある音楽ファイルを検索する方法
Macの場合は、《Command》キーと《Shift》キーと《F》を同時押しして、ファイル検索を呼びだします。
検索する拡張子の種類は
- .mp3
- .mp4
- .wma
- .aac
- .ogg
これらの拡張子が音楽ファイルになります。削除または移動してください。
Windowsの場合
Windowsキー+Fキーを同時押しして~~.mp3などの拡張子名を検索します。
検索結果にデータのあるフォルダが表示されます。(メニューバーにある《表示》から《詳細》表示オプションに切り替える必要があります)
検索する拡張子の種類は
- .mp3
- .mp4
- .wma
- .aac
- .ogg
などがあります。検索後に削除または移動してください。
3.パソコンの常駐プログラムを管理する
パソコンを立ち上げた時に、自動的に起動するソフトはiTunesだけでなく、パソコン全体の動作を重くします。
iTunesをダウンロードすると、ついてくるソフト《Bonjour》(ボンジュール)はバックグラウンドで立ち上がることで、iTunesの動作をかなり遅くします。
もしも、同一のLAN環境にAとBというパソコンがあって、どちらにもiTunesがインストールされている場合、AのパソコンでBのiTunes内の音楽を聴けるようにする機能です。
Bonjourが新しく接続された機器がないかどうかを、常に探索し続けるため、ネットワークへの負荷がかなり大きくなります。
Bonjourはいつでも再ダウンロードが可能です。特に共有する機器が無い場合は、停止するか削除しましょう。ご使用のパソコンから、プログラムをアンインストールしてください。
もしもアンインストール出来ない場合は、一度Bonjourサービスを終了させてから、改めてアンインストールを試してください。
Bonjourを停止させる方法
Macの場合
「システム環境設定」から「ユーザとグループ」を開きます。
自動で立ち上がるアプリが登録されています。「−」を押して消していきましょう。
Bonjourもスタートアップメニューの中にありますので、停止させましょう。
Windowsの場合
スタートメニューからファイル名を検索します。検索バーに《msconfig》と打ち込みます。《msconfig》が検索結果に現れますのでクリックします。
POPする設定画面から《サービス》を選択して、中にあるBonjourの状態を確認します。Bonjourの状態が実行中の場合は、チェックボックスをはずして《適用》をクリックします。
以上でサービスが停止しますので、改めてBonjourをアンインストールしてみてください。
そのほかにも使っていない常駐ソフトは、起動しないように設定しましょう。
設定方法は、先ほどの《サービス》の横にある《スタートアップ》タブをクリックします。表示されたソフトの中で、使っていないもののチェックボックスをはずして《適用》をクリックします。
チェックが外れたものが常駐ソフトからなくなり、パソコンの動作が速くなります。
パソコンのiTunesの動作が重い場合は、上記の3つを試してみると動作が速くなっているはずです。
2. 【iPhoneのiTunesアプリ】動作が重い時に試してほしい動きを軽くする対策まとめ
1.アプリの自動更新を管理する
iTunesを起動中に、バックグラウンドで他のアプリの更新が行われますと、急激にiTunesの動作が重くなります。
あまり使用していないアプリの自動更新は、きっておくことで普段のiPhoneの動作も速くなります。アプリの自動更新は管理しておきましょう。
アプリの自動更新の設定方法
《設定》をタップします。
《一般》をタップします。
《Appのバックグラウンド更新》をタップします。
自動更新をやめたいアプリをオフにします。
以上でバックグラウンドで自動更新しない設定になりました。
2.使用しないアプリの消去する
iPhoneのメモリ容量が足りていないと、iPhoneの動作はかなり遅くなります。いらないアプリは削除して、iPhoneのメモリを確保しましょう。
iPhoneに入っているアプリの使用容量をご確認の上、容量の多いアプリを整理しましょう。使用容量の確認方法は・・・
《設定》をタップします。
《一般》をタップします。
《ストレージとiCloudの使用状況》をタップします。
《ストレージを管理》をタップします。
ご使用中のアプリの容量が確認できます。
容量の多いもので使っていないものを削除しましょう。iPhoneの空き容量をあければ、iTunesの動作が軽くなります。
3.iPhoneの視覚効果を減らす
iPhoneには動作のエフェクト(視覚効果)を豪華にする設定がされています。設定を切ることで、iPhoneの動作が体感で判るほど速くなります。
電池容量もかなり節約できますので、見た目のエフェクトに興味がない方は、視覚設定を切っておきましょう。
視覚効果設定の変更方法
《設定》をタップします。
《一般》をタップします。
《アクセシビリティ》をタップします。
《視覚効果を減らす》をオンにします。
《視覚効果を減らす》をタップします。※設定はオンで視聴効果が減っています。オフにするとエフェクトが利いたiPhone動作になります。
視覚効果を切った後のiPhoneは、感覚でわかるほど動作が速くなっています。どうでしょうか?早くなっていませんか?iTunesの動作も軽くなります。
4.iPhoneのキーボード予測変換をリセットする
日々使用しているiPhoneのキーボード予測変換。予測データはどんどん蓄積されていっています。一定期間で予測変換のリセットをしていけば、iPhoneの動作が速くなります。
iPhoneのユーザー辞書に登録した変換はリセットされません。あくまでもiPhoneが独自で行う、予測変換を初期の状態に戻します。
予測変換のリセット方法
《設定》をタップします。
《一般》をタップします。
《リセット》をタップします。
《キーボードの変換学習をリセット》をタップします。
《辞書をリセット》をタップします。※ユーザー登録辞書はリセットされません。
溜まった予測変換データを削除すれば、iPhoneの動作が速くなります。iTunesの動作も同様に早くなりますので設定してみてください。
まとめ
iTunesの動作が重たいときは、いらない機能を整理すること、データを減らして端末の空き容量を確保することで、動作が軽くなります。
パソコンでは
- iTunesの使わない機能を停止させる
- ミュージックデータの整理をする
- パソコンの常駐プログラムを管理する
3つの方法で、iTunesまたはパソコンの動作を早くする方法をご紹介いたしました。
iPhoneでは
- アプリの自動更新を管理する
- 使用しないアプリの消去する
- iPhoneの視覚効果を減らす
- iPhoneのキーボード予測変換をリセットする
4つの方法で、iTunesまたはiPhoneの動作を早くする方法をご紹介いたしました。
どちらの方法も端末のデータ容量、普段使っていない機能の停止を行えば、動作は速くなります。他にも方法はありますので、いろいろお試しください。