ドコモメールに保存していたメールが、ある日気づいたら勝手に消えていた!と、ビックリしたことはありませんか?大切に保存していたメールが無くなると、予定や情報など分からなくなって困りますよね。
ではなぜ、保存していたメールが消えるなんてことがおこるのでしょうか?
今回は
ドコモメールが消える原因や復元する方法について詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ドコモメールはクラウド対応
まずはドコモメールの仕組みを理解しておきましょう。
ドコモでは2013年、スマートフォン向けに展開していた『spモードメール』をクラウド化して、『ドコモメール』となりました。
ドコモメールの情報が保存されているのは、ドコモのサーバー(クラウド)です。あなた自身の個々のPCやスマートフォンではありません。
あなたは『ドコモメール』というメールソフトを使って、あなたのPCやスマートフォンでドコモのサーバー(クラウド)にアクセスして情報閲覧し、端末で表示しているだけなのです。
ドコモメールが勝手に消える原因
ドコモのサーバー(クラウド上)にドコモメールのデータは保存されています。
そのため、PCやスマートフォンになにか不具合(壊れたり、紛失したり)が起こった場合でも、ドコモのサーバに情報が残っているので、ドコモのIDやパスワードがあれば情報を引き出せます。
このため
- データを削除した
- 上書きした
- 保存容量を超えた
など、何かサーバーで不具合が起こった場合に、メールが消えるなど影響を及ぼすことが考えられるのです。
ドコモメールが消えるタイミング

1.解約や解約に近い手続きを行ったとき
- FOMA/Xi/5Gサービスの解約
- 電話番号保管
- spモード契約の解約
- 改番
- 名義変更
上記の手続きを行うと、クラウド上のデータはすべて削除され、復元できません。
長期間番号を使わない(海外赴任・留学など)が、利用中の電話番号やメールアドレス(spモード)を残しておきたい場合、最大3年間保管できるサービスです。
手数料が1,000円かかります。
利用中の基本契約内容をそのまま継続して、番号だけ変更(改番)するサービスです。迷惑電話や間違い電話などの自己都合ではない理由に限ります。ドコモショップで改番が可能か理由をきいた上で、判断しており、必ずできるわけではありません。
手数料は理由によって異なり、0円~2,000円かかります。
2.自分のUIMカードを別のUIMカードに差し替えたとき
ドコモUIMカードを、別の番号で契約しているドコモUIMカードに差し替えた時、その番号でドコモメールの利用設定があると、新たに入れたドコモUIMカード側の契約回線のクラウドサーバと同期されます。
そのため、すべてのデータが上書きとなり、消去されます。(端末上に保存されていたデータは残ります)
3.データ容量がオーバーしてしまったとき
ドコモのクラウドサーバは送受信合計で1GBまでしかドコモメールを保存できません。もし容量をオーバーしてしまった場合、一番古い日時のドコモメール(未読メールを含む)から自動的に削除されます。(※保護しているドコモメールを除きます。)
ドコモメールが保存できるのは1GBですが、受信したドコモメールを保護できるのは約800MBまでです。
1GBという単位は
1KB(キロバイト)=1024バイト
1MB(メガバイト)=1024KB(約100万バイト)
1GB(ギガバイト)=1024MB(約10億バイト)
動作ごとの消費バイト数は以下の通りです。
動作 | 内容 | 消費バイト |
メール | 500文字 | 1024KB |
動画視聴 | 5分 | 約10MB |
音楽(ストリーミング再生) | 1曲 | 約10MB |
アプリ | 1個 | 約100~200MB |
初期設定では「最新300件」となっています。設定(『本文保持件数設定』と言います)は
・0件
・最新300件
・最新1000件
・最新5000件
・すべて
上記のいずれかを選択できます。
4.ドコモクラウドサーバーのデータに何かあった時
ドコモメールアプリのデータ取扱いには注意が必要です。
データ同期
対象のデータに対して、ドコモが定めるタイミングで、クラウドサーバと端末との間で同期が行われます。
ただし、
- データ量が多い場合
- 圏外
- 電源断
など
通信ができない場合、一度に同期が完了しなかったり、正常に同期が行われない場合があります。
データ削除
対象のデータに対してクラウドサーバへの同期時に、以下の操作が反映されます。
- 閲覧
- 編集
- 保護
- 削除
- 移動
- フォルダ作成
など
端末で削除したデータは、クラウドで同期され次第削除されてしまいますので、過って削除した場合は注意が必要です。
ドコモメールを復元する方法
ここまで、ドコモメールが勝手に消える原因やタイミングについて確認してきました。それでは、消えてしまったメールを復元する方法はあるのでしょうか?
ここでは、ドコモメールが消えてしまった時あわてないよう、確認しておきたいポイントをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ドコモメール設定を確認しよう
ドコモメールの通信設定で『本文保持件数設定』を行っていますか?
ドコモメールに接続したら、画面右下の「その他」へ。

「本文保持件数設定」へ進めます。

本文保持件数設定の件数は以下の種類から選べます。
本文保持件数設定
- 0件
- 最新300件
- 最新1000件
- 最新5000件
- すべて
デフォルトの初期設定は「最新300件」です。
もし設定で0件にしていた場合、アプリ内のメール件数0なのでメールがない状態となりますので、「すべて」に変更してみましょう。
無いと思っていたメールですが、サーバーにデータが残っていれば、端末に受信することができます。
2.ドコモのサーバーにデータがあるか確認しよう
直接サーバーにデータがあるかどうか、最新の情報を確認してみましょう。
メールの受信には、自動でサーバーに確認が行われる方法と、自分で更新操作を行い新着メールを確認する方法があります。
この時、サーバーにはメールが届いているのに、PCやスマートフォンで情報の更新がされておらず、一見情報が届いていないと思うことがあります。

- 「更新」ボタンを押して、新着メールの問い合わせをする
- 電源を入れなおす
最新情報に更新した時、メールが受信できる可能性があります。
3.SDカードなど別媒体に保存されていないか確認する。(Androidのスマホのみ)
AndroidのスマートフォンはSDカードにデータを保存しておくことができます。(iPhoneはiCloudというクラウドサービスで保存します。SDカードは利用できません。)
- 画像
- 音楽
- 文書
- アプリ
- 電話帳(連絡先)
- 通話・メール送受信履歴
など
ドコモメールが消えるのを防ぐには
一度サーバーから削除したり、更新して情報を上書きしてしまった場合、消えてしまったメールを復元することはできません。
普段から『消えないように予防をしておく』ということが大事になります。
最後にドコモメールが消えるのを防ぐための手順をご紹介していきましょう。
1.予防
自動受信設定をしておいて、サーバーからこまめに本体へデータを更新しておきましょう。

【Androidの場合】
・ホーム画面でドコモメールに接続
・画面右下にある『その他』
・メール設定から『通信設定』を押す
・『自動通信設定』をONにする
【iPhoneの場合】
・設定(歯車マーク)を押し『パスワードとアカウント』を選択
・画面一番下にある『データの取得方法』を押す
・プッシュが『ON』になっているか確認
2.バックアップ
普段からデータのバックアップをしておいて、こまめにデータを残すようにしておきましょう。
【Androidの場合】
・Googleアカウントでデータを保存
・SDカードにデータを保存
・携帯キャリアのバックアップサービスで保存
【iPhoneの場合】
・iCloud でデータを保存
・デバイスをコンピュータに接続してデータを保存
3.普段からこまめに整理してメールを保護
不要なメールが増えてしまうと、必要なときに探せなくなってしまうことがあります。こまめに不要なメールの削除と必要なメールの保護をしておきましょう。
【Androidの場合】
・ホーム画面でドコモメールに接続
・メールの設定から保護したいメールがあるメールBOX(フォルダ)を選ぶ
・メールを選択し『保護』を選ぶ
【iPhoneの場合】
iPhoneにはメールを保護する機能はありません。しかし設定で保護と同じようにメールを残しておくことができます。
・保存したいメールを表示する
・『アーカイブマーク』を押す
・『メッセージをアーカイブ』を選ぶ
・保存したいメールがアーカイブフォルダに保存されます。
ドコモメールが消えないよう日ごろからこまめに整理しよう

メールのやりとりは少なくなったとはいえ、重要なメールをキャリアメールで受け取る必要がある場合、まだまだドコモメールを使うタイミングは多いのではないでしょうか。
しかしメールが消えてしまっては意味がありません。
こまめにバックアップをとって重要なメールは消えないよう設定を見直して、こまめにバックアップをとるようにしておきましょう。