ドコモメールは以前のように、端末と端末をつないでデータ移行をする必要はなくなりました。現在はとても簡単にデータ移行をすることができます。
その理由はクラウド化です。ドコモメールはドコモのメールサーバーに保存されるようになりました。
クラウド化により、データ移行をする場合「バックアップ」からデータを「復元」する作業が必要となります。
しかし、バックアップが正しく行われなかった場合、「必要なデータが取り出せなくて困る」ということが起こるかもしれません。
この記事では「ドコモメールを正しくバックアップする方法」をAndroid/iPhone別に詳しく解説していきます。
ドコモメールのバックアップと復元について
現在、ドコモメールはクラウド化されており、使用するiPhoneやAndroid問わず、どちらの端末においてもデータは本体にありません。
そのため機種変更やMNPで他社へ番号そのまま本体を変えてしまうような場合、バックアップがないとデータを本体に読み込むことができず、困ってしまいます。
正確にバックアップを取らないと上手く復元できない可能性も…。
ここではAndroidやiPhoneのバックアップ方法と復元方法を紹介していきます。







だから、バックアップをとらないと本体にドコモメールを復元できないんだよね…。
最悪ドコモメールのデータが全部消えちゃうことも…。
Android端末のデータバックアップと復元方法
Androidのドコモメールのバックアップをとる方法は2つあります。
- 端末にバックアップをとる
- ドコモデータコピーアプリでバックアップをとる
Androidの端末はドコモメールアプリを使い、メール送受信を行っています。
ドコモメールアプリを使うにはdアカウントが必要です。
ドコモを解約する場合にデータ移行する際にも必要となります。
事前準備
まず、メール保存を行うまえに、本体に保存できる件数はいくつになっているのか、現在の設定を確認します。
手順は下記の通りです。
- ドコモメールアプリに接続し、画面右下の「その他」をタップします
- 「メール設定」をタップします
- 「本文保持件数設定・通信設定」を選択します
- 「本文保持件数設定」をタップします
- 本文保持件数を初期設定の「300件」から「すべて」に変更します
ちなみに「0件、最新300件、最新1000件、最新5000件、すべて」から選択可能です - 「OK」をタップし、変更完了です
すべてに設定を変更したらサーバと同期させ、データを最新の情報にしておきましょう。
メールの件数が多いと、かなりの通信料がかかりますので、Wi-Fiを使って行うのがおすすめです。
端末にバックアップをとる方法
端末本体にバックアップを残す方法を紹介します。
覚えてしまえばとても簡単です^^
- ドコモメールアプリを起動します
- バックアップしたい全てのフォルダにチェックを入れます
- 画面右下の「その他」をタップします
- 画面下の「メール保存」をタップします
- 注意事項を読んで「はい」をタップします
- ファイル保存先選択画面で「決定」をタップします
- 確認画面が出たら「メール保存」を選択します
- 端末へメールが保存されます
端末に保存したデータを復元する
端末に保存したドコモメールをアプリで読み込み、閲覧できるようにします。
- ドコモメールアプリを起動します
- 画面右下の「その他」をタップします
- 「メール取り込み」をタップします
- 保存したファイル名を選びます
- 確認画面が出たら「OK」をタップします
- 端末へデータ読み込みが行われます
- 確認画面が出たら「OK」をタップします
【復元されているか確認する方法】
- ドコモメールアプリを起動します
- 画面上部にあるクラウドタブの右にある「ローカルタブ」を選択します
- 端末保存したメールデータが表示されるので、フォルダ内のメールを確認してみてください
ドコモデータコピーアプリでバックアップをとる方法
ドコモ端末専用の「ドコモデータコピー」アプリを使って、簡単にSDカードへバックアップをとることができます。
AndroidTM 4.3以下の端末
アプリの種類
・ドコモバックアップ
・SDカードバックアップ(AndroidTM 4.0以上がサポート対象)
AndroidTM 4.4以上の端末
アプリの種類
・データコピー
アプリを起動し、microSDカードへ保存したり、バックアップ&復元を選んだりすれば完了です。
詳しい手順は下記の通りです。
- アプリを起動
- 「バックアップ&復元」をタップします
- 「バックアップ」をタップします
- バックアップしたいデータに「チェック」を入れます
- 「バックアップ開始」を選びます
- 「開始する」をタップします
- バックアップ完了です!
ドコモデータコピーアプリから復元する
保存した時と同様のデータコピーアプリで復元します。
- アプリを起動
- 「バックアップ&復元」をタップします
- 「復元」をタップします
- 復元したいデータに「チェック」を入れ、「次へ」をタップします
- 復元方法を確認したら「復元開始」をタップします
- 「開始する」をタップします
- 復元完了です!
バックアップが確実にできているか確認する方法
バックアップからデータが復元できているので、データが存在していることは確認できていますが、より確実に確認したい場合には次の方法で確かめてみましょう。
- ドコモUIMカード(SIMカード)を端末から取り出します
- Wi-Fiに接続します
- ドコモメールアプリを起動します
- dアカウントでログインします
- ローカル項目に保存したメールがあるか確認します
ドコモUIMカードとは
端末には携帯番号を認識するSIMカードが入っています。
これをドコモでは「UIMカード」と呼んでいます。
ドコモUIMカード抜き出す際の注意
機種によって差し込まれている場所が異なります。
ご自身の機種のUIMカードはどこに差し込まれているか確認し、手順を必ず読み、確認してから行ってください。
誤った入れ方をしたり、UIMカードに傷をつけてしまうと、カードを認識しなくなってしまいます。












- 端末にバックアップをとる
- ドコモデータコピーアプリでバックアップをとる
この2つだよ!やり方は手順を見ながら進めてね^^
iPhone端末のデータバックアップと復元方法
Androidでは、Android本体やドコモデータコピーアプリを使ってバックアップをとりましたが、iPhoneではそれができません。
iPhoneのドコモメールのデータバックアップ方法は2つあります。
- 他のメールアカウントにデータを移動してバックアップをとる
- iCloud に保存してバックアップをとる
それぞれ解説していきますね。
事前準備
ドコモ以外のメールアドレスをiPhoneメールアプリで利用出来るようにアカウントを追加します。
- iPhoneの「設定(歯車マーク)」を開きます
- 下にスクロールをして「メール」を選びます
- 「アカウント」をタップします
- 「アカウント追加」をタップします
- フリーメール(GmailやYahoo!メールなど)のアカウントを追加します
それぞれのアドレスに応じたサービスを選んでください。
GmailならGoogle、Yahoo!メールならYahoo!です。 - アカウントの追加が完了します
- iPhoneのメールアプリを開き、追加アカウントが利用可能か確認します
追加したアドレスの受信ボックスができていればOKです
他のメールアカウントにデータを移動してバックアップをとる方法
他のメールアカウントというのは「@docomo.ne.jp」以外のメールアカウントのことです。
GmailやYahoo!メールなどですね。
iPhoneはドコモメールアプリではなく、iPhone専用のメールアプリを使用します。
iPhone専用のメールアプリにドコモメールの受信設定をすれば、ドコモメールのデータを見れるようにできます。
つまり、iPhoneの場合、ドコモメールをドコモメール以外のフォルダで見れるようにしてしまえばバックアップが完了するのです。
- ドコモのメール一覧画面を開きます
- 画面右上にある「編集」をタップします
- メール左側のチェックボックスに、バックアップしたいメールにチェックを入れます
- チェックを入れたら、画面下にある「移動」をタップします
- 画面左上の「アカウント」をタップします
- アカウント一覧から、メール移動先のアカウントを選びます
- 「任意のフォルダ」を選びます
- メールが移動できます
- 移動先のフォルダでメールが確認できるようになります
iCloud に保存してバックアップをとる方法
iPhone本体からiCloudでバックアップを行います。
なお、Wi-Fiで接続してください。
- 「設定(歯車マーク)」をタップします
- 「ユーザー名」をタップします
- 「iCloud」をタップします
- 「iCloudバックアップ」をタップします
- 「このiPhoneをバックアップ」をオンにします
- 「今すぐバックアップを作成」をタップします
- 「最後に作成されたバックアップ」に日時が出れば、バックアップ完了です!
iCloudから復元する
iCloudからバックアップデータを復元します。
iPhoneからiPhoneに機種変更をしたり、「すべてのコンテンツと設定を消去」という操作をした後で必要な復元手順となります。
- 「設定(歯車マーク)」をタップします
- 「アカウント名」をタップします
- 「iCloud」をタップします
- 「アカウントのストレージを管理」をタップします
- 「バックアップ」をタップします
- バックアップ一覧から「デバイス」をタップします
- 「前回のバックアップ」の欄の日時と、「バックアップのサイズ」のデータ容量が最新であるかを確認します
- 再びホーム画面に戻ります
- 「設定(歯車マーク)」をタップします
- 「一般」をタップします
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップします
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします
※この操作をするとiPhoneにあるすべてのデータが消去されるので注意して進めましょう - デバイスの電源を入れ直します
- 「App とデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択します
- Apple IDでiCloudにサインインします
- バックアップを選択をタップします
- 「iCloudで使用可能なバックアップのリスト」から選んでください












- 他のメールアカウントにデータを移動してバックアップをとる
- iCloud に保存してバックアップをとる
この2通りの方法があるよ^^
手順通りにやらないと、最悪iPhoneのデータが全部消えちゃうから慎重にね!!
ドコモメールをバックアップする時の注意点
バックアップをとる際の注意点を確認しておきましょう。
注意点は下記の3つです。
- ドコモメールの情報はクラウド上にある
- 機種変更を考え始めたら、こまめにバックアップをする
- Wi-Fiを使ってバックアップをとる
それぞれ詳しく解説していきますね^^
ドコモメールの情報はクラウド上にある
データを更新すれば、本体のデータからクラウド上のデータが最新の状態になります。
逆に言えば、データを削除してしまった場合、削除されたデータが更新されるので注意しましょう。
機種変更を考え始めたら、こまめにバックアップをしておこう
機種変更の時にはバックアップデータからデータ復元(移行)する方法が一番簡単で、時間もかかりません。
どんなキャリアに機種変更するにせよ、クラウドデータを復元して使用することに変わりはありません。
こまめに最新データのバックアップをとっておくと良いでしょう。
Wi-Fiを使ってバックアップをとろう
バックアップの内容は電話帳だけではありません。音楽データや動画など含まれている場合がほとんどで、大容量の通信を消費します。
この結果、大容量プランを契約していない場合は料金が高額になる恐れがあります。
また、契約していたとしてもWi-Fiに切り替えられる環境があるなら、パケット節約のためにも積極的にWi-Fiを使うことをおすすめします。












- ドコモメールの情報はクラウド上にある
- 機種変更を考え始めたら、こまめにバックアップをする
- Wi-Fiを使ってバックアップをとる
特に、Wi-Fiを使ってバックアップをとらないと、通信料金がめちゃくちゃ高くなる可能性があるから気をつけて!!