iPhoneのシャッター音がおかしいというトラブルに遭遇したことはないでしょうか。「シャッター音の故障だからすぐに修理へ」と思うかもしれませんが、原因は故障以外のところにあるかもしれませんよ。
今回は、iPhoneのシャッター音がおかしくなる原因とその対処法について詳しく解説します。現在、iPhoneのシャッター音がおかしくなってしまい困っている人はぜひご一読ください。
シャッター音がおかしい原因と対処法①保護シート・ケースや汚れ
シャッター音がおかしいと思ったら、真っ先に確認してほしいのが「保護シートやケースとスピーカーが重なっていないか」と「スピーカーの汚れ」についてです。
保護シート
保護シートを貼り替えたばかりの場合、保護シートの位置が悪いこともあります。保護シートが原因であれば、すぐに貼り直しましょう。
iPhoneケース
iPhoneケースを新調した場合も同様です。iPhoneケースは様々なブランドが販売しています。好みだからということで購入したは良いものの、ケースの対応機種でないiPhoneを使用していた場合はスピーカーを塞いでしまうことも。iPhoneケースでスピーカーが隠れてしまっているようなら一度iPhone本体を取り出してシャッター音が正常に鳴るかを確認してみてください。
もし、iPhoneケースを外せばちゃんとシャッター音が鳴るのであればiPhoneケースを別のものに変更する必要性があるでしょう。
スピーカーの汚れ
スピーカー部分にホコリや汚れがある場合、シャッター音を含めスピーカーから出る音がおかしくなることがあります。スピーカー部分を確認した際、汚れがあるようであれば綿棒やつまようじなどで掃除をおこないましょう。小さなブラシで汚れをかき出すのも良いでしょう。
シャッター音がおかしい原因と対処法②撮影モード
「シャッター音がいつもと違う」「撮影(シャッター)ボタンを押した段階では音が鳴らず、少し遅れていつもと違う音が鳴る」という場合、撮影モードが原因かもしれません。
Live Photosモード
カメラのモードがLive Photosになっていると、通常のシャッター音とは違う音が鳴ります。動画の撮影スタート・終了の時になるような「ピコン」という音です。
Live Photosは通常のカメラ撮影とは違って撮影(シャッター)ボタンを押す前1.5秒と押した後1.5秒の合計3秒間の映像・音声を保存します。「ピコン」という音が鳴るのは撮影ボタンを押した直後ではなく1.5秒後であるため聞こえない場合があるのです。
Live Photosモードになっているかどうかは、「カメラ」アプリを起動させた画面の中央上部分にある「◎」が黄色くなっているかどうかで判断できます。
「◎」が黄色であればLive Photosがオンになっている状態、白色で斜線が入っていればオフになっている状態です。オンになっているなら「◎」をタップすればオフに切り替わります。
ナイトモード
iPhone11以降には「ナイトモード」という撮影モードが追加されています。このモードの場合、カメラを連写して撮影する時に生じるような短い音が2回鳴ります。ナイトモードに設定した覚えがないという人も、「暗い場所でカメラを起動させたら自動的にナイトモードになる」という初期設定のままにしている可能性があるでしょう。ナイトモードをオフにするもしくはフラッシュをオンにすると通常のシャッター音に戻ります。
シャッター音がおかしい原因と対処法③アプリ
シャッター音がおかしいのはiPhoneに初めから搭載されている「カメラ」アプリですか?それともApp Storeでインストールした写真撮影アプリでしょうか。
iPhoneに最初から搭載されているiOSカメラ
iPhoneの標準「カメラ」アプリで問題が起こっている場合は、iPhoneを再起動する(一度電源をオフにして再度電源をオンにする)と直る可能性があるでしょう。
App Storeからインストールした写真撮影アプリ
自分でインストールしたアプリのシャッター音のみ異常が生じているのであれば、iPhone本体の問題ではなくアプリの問題である場合がほとんどです。対処方法としては以下の方法があります。
- 再起動する
- アプリをアップデートする
- アプリを削除して再インストールする
再起動をすると、シャッター音の異常が直る場合があります。iPhoneの標準カメラと同じように、再起動をかけて様子を見てみましょう。
再起動をかけてもシャッター音が直らないのなら、アプリのアップデートができないか確認してください。シャッター音の異常が生じているバグを修正するためにアップデートをおこなう可能性があります。
最終手段となりますが、現在インストールしているアプリを削除して再びインストールしてみるのも良いでしょう。それでも直らなければ、もしかしたらアプリが自分のiPhoneのiOSバージョンと合っていないなど別の問題が潜んでいる可能性が高いです。
シャッター音がおかしい原因と対処法④iOS
シャッター音がおかしい原因として「iOS(ソフトウェア)」の問題も考えられるでしょう。
再起動する
iPhoneの再起動は様々なエラーや誤操作などを直すための手段として用いられています。シャッター音がおかしくなっている原因がiOSの不具合であるのなら、再起動をかければ通常のシャッター音に戻る可能性があるでしょう。
バージョンアップを実施する
iOSのバージョンアップをすることなく放置していませんか?iOSのバージョンを古いまま更新せずにいると、アプリのバージョンなどにiPhone自体が非対応となってしまう恐れがあります。最新のiOSバージョンになっているかどうか確認してみてください。
「設定」アプリを起動する→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から、iOSのバージョン確認が可能です。もしバージョンアップができるならおこなってください。あまりに更新していない場合はiPhoneではバージョンアップがおこなえない場合もあります。その時はパソコンにiPhoneを繋ぎ、iTunesを経由してバージョンアップをおこないましょう。
初期化する
iOSの不具合であれば、初期化すると問題解決に至る場合あるでしょう。初期化する際の注意点は「データが消える」ということです。なので、初期化をする場合は前もってiPhone内のデータを全てバックアップしておきましょう。アプリやサイトのID・パスワードを控えるのも忘れずに。
初期化するには、「設定」→「一般」→「リセット」を選択しましょう。
シャッター音がおかしい原因と対処法⑤本体の故障
iPhoneのカメラのシャッター音がおかしい原因について、前項目まで様々な原因と対処法をご紹介してきました。しかし、それでもシャッター音が直らないということであれば、iPhone本体の故障かもしれません。
水没の可能性
iPhoneのスピーカーに水が入り込んでしまった場合、音やボリュームなどがおかしくなったりすることがあります。「水の中に落としたことはない」という場合も、雨に濡れてしまった可能性・少量の水をかけてしまった可能性を考えてみましょう。心当たりがあるなら、それが原因でiPhoneのシャッター音がおかしくなっている可能性があるでしょう。
なお、最近発売されているiPhoneは「耐水」です。「防水」ではありません。ですから、「自分が使っているiPhoneは水に強いから関係ない」とは思わず、iPhoneは水に濡らさないように注意して使用するようにしましょう。iPhone7より前の機種に至っては耐水性がありませんので要注意です。
万が一、水没させてから間が空いていないなら電源をオフにしてSIMカードを抜き取り、乾いたタオルやペーパータオルで本体の水気を拭き取ってください。その後、ジップロックの中に乾燥剤とともにiPhoneを入れて乾かしましょう。それでもシャッター音が直らない時は修理を依頼が必要です。
スピーカーの劣化・故障
どの電化製品でもそうですが、長年使っていると内部の部品(パーツ)はだんだん劣化していきます。iPhone内部のスピーカーも例外ではありません。スピーカーが故障している場合、シャッター音がおかしくなるというのは十分考えられることでしょう。シャッター音以外の音も不具合が出ている可能性が高いです。
また、何もしていないのに「ジー」「ピー」といった異音が出るという時はスピーカーの故障を疑いましょう。スピーカーに不具合が生じている場合、対処法としては修理一択になります。