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さすがに防水のiPhoneでもお風呂の湿気で故障したりする?

結論からいうと、Apple公式サイトではiPhoneについているのは「防水性能」ではなく「耐水性能」とされています。また、iPhone7シリーズ以前には耐水性能は付いていません。

そのため、完全防水ではない点に注意する必要があります。

耐水性能をそのまま防水性能と解釈してしまいがちですが、微妙な違いがあるので、今回の記事ではiPhoneの防水性能・耐水性能の具体的な内容を詳しく解説していきます。

また、iPhoneをお風呂や海、プールに持って行っても大丈夫なのか?ということについても深堀りしていきます。



あなたのiPhoneが防水機能付きかどうか確認しよう

iPhoneにはすべての機種に防水機能がついているわけではありません。さらに厳密にいえば、iPhoneは「防水機能」ではなく、「耐水機能」です。

「防水」とは、水が侵入しないように加工した製品で、「耐水」とは水圧や軽い水濡れに耐えられるように設計されたものをいいます。実際にAppleの公式サイトでは下記のように「耐水」と表記されています。

iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus は防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えています。実験室の管理された条件下でテストを実施済みです。 

引用元:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について – Apple サポート

つまり、そもそも長時間の浸水を前提として作られていないということを理解しておきましょう。

防水(耐水)機能付きのiPhone一覧

では実際にiPhoneで耐水機能がついているシリーズを紹介します。2020年4月までに発売されているiPhoneシリーズで、耐水性能が付いている機種は下記のとおりです。

機種 IEC 規格 60529 に基づく等級 耐水性能の仕様
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
IP68 等級 深さ4mまで、最長30分間
  • iPhone 11
  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
IP68 等級 深さ2mまで、最長30分間
  • iPhone XR
  • iPhone X
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
IP67 等級 深さ1mまで、最長30分間

上記のように、iPhone7シリーズであれば、耐水性能テストがおこなわれ、規格の認定がおりています。

一方で、iPhone7シリーズ以前のiPhoneには耐水性能がないので注意しましょう。

防水(耐水)機能の表示記号の意味について

耐水機能の表記記号の意味を解説しておくと、「IP」というのはIEC(国際電気標準会議)という国際規格のコードで、一つ目の数字は防塵性能の等級、二つ目の数字は耐水性能の等級です。耐水の等級は0〜8まであります。

実際にiPhoneで適用されているIECの耐水性能の等級(7と8)と、その保護レベルをみてみると、下記のように決められています。

等級 保護の程度 テスト方法
IP□7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない 水面下・15㎝〜1m、30分間
IP□8 水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者間の取り決めによる

上記のように、等級8になるとテスト方法がメーカーと機器によって変わるので、同じIP68でも若干の性能差がでてきます。たとえばiPhone 11 ProとiPhone XSは同じ「IP68」でも、耐えられる水深が4mと2mで異なっています。

防水・耐水とは具体的にどういうことなの?

前述しましたが、iPhoneは「防水」ではなく「耐水」です。「防水」というワードの方が一般的になってしまい「iPhoneには防水性能がある」と思ってしまいますが、厳密には「耐水」なので注意しましょう。

「防水」と「耐水」の違いを定義すると下記のとおりです。

【防水とは?】
水がしみこむのを防ぐこと。水が入ったりしみこんだりしないように処理・加工すること。

【耐水とは?】
水がしみ通らないこと。また、水によって変質や破損しないこと。

引用元:コトバンク 防水(ボウスイ)とは/耐水(タイスイ)とは より

大体同じような定義ですが、簡単にいうと、水が通らないように特別に処理・加工しているか、していないかの違いです。

たとえば、iPhoneの機体の中に水が入らないように特別にゴムのパッキンなどを組み込んでいる場合は「防水」です。なんの処理もせず、そのまま水につけてもある程度水が染み込まないものは「耐水」です。

ただし、「耐水」の場合は長時間の浸水に耐えられるわけではないので注意しましょう。

お風呂やプールや海に水没させても大丈夫なの?

では「水がしみ通らない」なら、iPhoneをお風呂やプールに水没させても問題ないのか?というと、Appleの公式サイトではお風呂やプールでの使用は推奨していません。

Appleの公式サイトでは、耐水性能についてのページで下記のように表記されています。

水濡れによる損傷を防ぐため、以下の行為はお控えください。

  • iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
  • iPhone に水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
  • iPhone をサウナやスチームルームで使う
  • iPhone を意図的に水没させる
  • 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる
  • iPhone を落とすなど、衝撃を与える
  • iPhone を分解する (ネジを外すなど)

引用元:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について – Apple サポート

なぜ耐水性能があるのに、お風呂やプールでの仕様を控えた方がいいのか?というと、iPhone自体の経年劣化などで耐水性能も落ちるためです。

たとえばiPhoneが経年劣化によってかけてしまったり、本体の継ぎ目に隙間ができるとそこから水が侵入してしまい、故障の原因になってしまったりします。

そのため、新品のiPhoneを一瞬だけ水没させたり、誤って水の中に落としてしまってもある程度耐えられるかもしれませんが、意図的にiPhoneをお風呂やプールで利用するのはオススメしません。

湿気や潮風に弱かったりするの?

Apple公式では、湿気や潮風についての注意喚起などはおこなっていません。しかし、docomoの公式サイトでは、海での潮風による故障についての記載がありました。

海では湿気を含んだ潮風や砂がケータイ内部に入り込むことも。また、プールでも水しぶきを浴びたり、うっかり濡れた手で操作したりすると水濡れ故障の原因につながります。乾いたタオルで包んでおくか、防水のケースなどに入れてケータイを守りましょう。

引用元:携帯電話の故障を防ぐために | お客様サポート | NTTドコモ

湿気の場合もおなじく、長時間水蒸気に晒されていると、内部に浸透して故障の原因になるので気をつけましょう。



iPhoneをジップロックに入れずにそのままお風呂に持ち込んでも湿気で壊れない?

半身浴や、お風呂でリラックスしているときにiPhoneで音楽を聴いたり、ドラマを観たりしたい人もいると思います。

iPhoneに耐水性能があるからといって、そのまま持ち込むのはオススメしません。湿気で故障する可能性もありますし、滑って浴槽に落としてしまうと水没故障してしまったりします。

ジップロックに入れると、水気から保護されるのでそのまま持ち込むよりは防水効果があるでしょう。

そのままだと湿気で故障する可能性がある

前述のとおり、お風呂の湯気などで水分が付着すると、故障のもとになるのでオススメしません。iPhone7シリーズ以降の機能である「耐水」は、水濡れに強いという意味であって、「防錆」とはまた意味が違います。

湿気で中の基板が腐食してしまうこともあるので、そのままお風呂に持っていくことはオススメできませんし、Appleの公式サイトでも注意喚起をおこなっています。

また、手が滑って浴槽の中に落とすリスクも十分考えられます。iPhoneは水没に対する修理は、有料サービスに加入していないとかなり高額な料金が発生します。

そのまま持ち込む場合は自己責任で!

そのまま持ち込むのは自己責任です。iPhoneを水没させてしまった場合の修理代金を最後に紹介しておきます。

Apple製品は、購入から1年間は無償保証サービスが付帯しています。これはどのApple製品でも同じで、別途オプション料金などはかかりません。

しかし、この無償保証サービスはあくまでも通常利用による「自然故障」が対象です。落として画面が割れてしまった場合や、水濡れ・水没は保証の対象外です。

お風呂に持って入って故障させた場合、下記の保証対象外の項目の「故意の過失、自然災害、その他外の要因による故障」に該当するため、保証の対象外になります。

保証の対象外
  • 材質、製造上の問題がないバッテリーなどの消耗部品
  • 材質、製造上の問題がない予測可能な保護コーティングの劣化
  • 材質、製造上の問題がない傷やへこみなどの外観上の損傷
  • 通常の劣化や消耗
  • シリアル番号がなかったり、判読不可能なApple製品
  • 故意や過失、自然災害、その他外の要因による故障
  • Apple製品と適合しない製品を使用した際の故障
  • Appleガイドライン外の操作による故障
  • Apple公式サポート外によるサービスの変更
  • Appleからの許可なく改造されたApple製品
  • 対象製品の所有者であることが判明しない場合

水没についての保証サービスがあるのは、「AppleCare+」という別途料金を支払って加入するサービスに加入している方のみです。

AppleCare+はiPhoneを購入して30日以内であれば、App Storeやネットサイトから加入することができます。

AppleCare+の加入料金は下記のとおりです。※App Storeでの料金です

機種 料金(税抜)
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS
  • iPhone X Max
  • iPhone X
22,800円
  • iPhone 11
  • iPhone XR
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone 6 Plus
16,800円
  • iPhone 8
  • iPhone 7
  • iPhone 6s
  • iPhone 6
14,800円
  • iPhone SE
  • iPhone 5s
  • iPhone 5c
12,800円

AppleCare+をつけると、iPhone購入から2年間は、自然故障による修理は無料になります。画面割れ、水没などの過失による故障については通常の修理代金より安い値段で修理できるようになります。

iPhoneを水没させてしまった場合の修理代金

iPhoneを水没させてしまった場合の修理代金は下記のとおりです。

AppleCare+に加入している場合と、未加入の場合だと、下記のような違いがあります。

機種 AppleCare+未加入 AppleCare+加入
※保証期間内
iPhone XS Max、iPhone 11 Pro Max 64,800円 11,800円
iPhone XS、iPhone X、iPhone 11 Pro 59,800円
iPhone 8 Plus、iPhone XR、iPhone 11 43,800円
iPhone 7 Plus、iPhone 8 37,800円
iPhone 7 34,800円
iPhone 6 Plus、iPhone 6s Plus 35,800円
iPhone 6、iPhone 6s 32,800円
iPhone SE、iPhone 5s、iPhone 5c 29,400円

最新機種だと64,800円というとんでもない金額の修理代金になります…。AppleCare+にお金を払って加入しても、水没の修理代金はタダになるわけではない点も注意が必要です。

そのため、安易に水没の可能性がある使い方はオススメしません!もしお風呂などにiPhoneを持って入る場合は、ジップロックや、防水機能付きのiPhoneケースを購入しましょう。

まとめ:iPhoneは水には強いが、完全防水ではない!

IP67、IP68などの国際規格がついていると、水の中でも使えるようなすごい性能だと勘違いしてしまいがちですが、iPhoneの耐水機能は「完全防水」ではありません。

手が滑ってお風呂や海などの水の中に落としてしまっても、すぐに拾えれば問題ないかもしれませんが、長時間利用や繰り返し水没させていると、不具合が出てくる可能性があります。

そのため、お風呂やプール、海などで利用する場合は、防水ケースなどに入れて利用することをオススメします!