いつも通り使用していたiPhoneのネット回線がいきなり遅くなることは、iPhoneを使用している人ならば身に覚えがある人も多いはずです。
その原因はiOSのアップデートよるものだったり、メモリ不足によるものだったりとさまざまな原因が考えられます。
また、もしかしたら知らない間にiPhoneがウイルスに感染してしまい、iPhone内部でウイルスが活動しているために遅くなってしまったという恐ろしい事態も考えられます。
今回は、ネット回線が遅くなってしまう原因をiPhone本体の内部的な原因と、iPhone本体の他に原因がある外部的な原因に分けてその原因と対処法、ウイルス感染によるデータ回線の遅れの可能性について話したいです。
ネット接続が急に遅くなってしまう原因
1.iPhone本体の内部的な問題
人間はさまざまなことを同時に行うことはできません。例えば、勉強しながらテレビを見るということを行うと、勉強することに集中ができずに、勉強したことが頭に入ってくるのはとても遅くなります。
iPhoneも人間と同じです。iPhoneの処理能力にも限界があります。そのため、さまざまなものにiPhone内部の処理能力を使用している場合には一つのことに集中させてあげる必要があります。
2.iPhone本体に原因がない外部的な問題
データ回線というものは水道管に似ています。例えば、自宅でキッチン、浴室、洗濯機の水栓を同時に開栓すると一つ一つの水栓から出る水の量は少なくなります。
このように、データ回線を使用する人が多くなればなるほど個人が使用できる回線の能力は少なくなってしまい、ネット回線が遅くなってしまいます。災害時などにネット回線が使用できなくなってしまうのも、このように多くの人が同時にネット回線を使用しているために起こっています。
ネット接続を快適にするための対処法
ネット接続を快適にするための対処法を2つご紹介します。
1.iPhone本体の内部的な問題の場合
iPhone本体が問題となってデータ回線が遅くなっている場合に、一番簡単に行える改善の方法は電源を一度切ってしまうことです。スリープボタン長押し→電源OFFをスライドすることにより電源を切ることができます。電源を切ってリセットしまうことにより、iPhone内部の情報が整理されデータ回線の速度が改善される場合があります。
また、必要のないアプリがiPhoneの処理能力を圧迫している場合があります。そのため、ホームボタン2回連続で押す→必要ないアプリを上にスライドすることによりアプリを完全に終了させてしまいます。
それでも改善されない場合には設定アプリから一般→アクセシビリティ→視差効果を減らすと進み、視差効果を減らすのスイッチをオンにして視差効果を減らしてみたり、設定アプリからSafariと進んで、履歴とWebサイトデータを消去を選択し、Safariのキャッシュなどをクリアしてみるとよいです。
2.iPhone本体に原因がない外部的問題の場合
外部的問題によってデータ回線が遅い時には、Wi-Fiを使用してみて下さい。自宅のルーターや、外出先でWi-Fiスポットを利用することにより混んでいるキャリア回線を使用することなくネットに接続することができます。
また、データ回線使用量上限を超えてしまって制限がかかりネットの接続が遅くなってしまう場合があります。このような場合には、使用量を購入することにより追加でデータ回線を行うことができます。
Wi-Fi接続時に回線が遅い理由と対処法
Wi-Fi接続なのにネット回線が遅くなってしまった時に初めに確認してもらいたいのが、ルーター・モデムの周りの状況です。Wi-Fiの電波は直進性があるために、もしルーター・モデムの周りに電波を遮るものがあった場合に、iPhoneのネット接続が遅くなってしまうことがあります。
この時には、遮るものを別の場所に移すことにより回線速度が回復します。
また、キャリアの回線と同様にWi-Fi回線につながっている端末が多い時にもネットの速度が遅くなります。そのような場合には別のWi-Fi回線へ接続するとよいです。
その他にルーター・モデムが不具合の原因となっている場合もあります。この場合にはルーター・モデムの電源を一度切ってしまい、しばらくたってから電源を入れ直すことにより改善されることがあります。
また、ルーター・モデムのファームウェアの更新を行うことにより改善される場合もあります。
iPhoneのウイルス感染の可能性
パソコンやAndroid端末の場合には、ウイルスに感染することによりデータ回線が遅くなるという現象が見られる場合があります。
ではiPhoneの場合はどうなのでしょうか。結論を言ってしまえば、iPhoneもウイルスに感染してしまう可能性はあり、そのためにデータ回線が遅くなるということも考えられます。
しかしながら、iPhoneの場合には不正改造を行わない、公式のAppStore以外からダウンロードしない、ウイルスに感染したパソコンに接続しないなど事前にウイルスに対する対策を怠らなければウイルスに感染する可能性はとても低くなります。
また、さらにiPhoneへウイルス対策のソフトやアプリを使用することによりウイルス感染の可能性を限りなく低くできます。